『超人X』第3巻の見どころと感想|友情と葛藤の中で

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今回は、石田スイ先生の『超人X』の第3巻について紹介します。

石田スイ先生が贈る新シリーズ『超人X』。前巻から引き続き、どんな新たな展開が待っているのか、ますます楽しみですね。第3巻では、第16話から第21話までが収められています。

この記事では、『超人X』第3巻の見どころと個人的な感想をお届けします。

『超人X』第3巻の簡単なあらすじ

第3巻では、超人となった乙田エリイが、「獣化の超人」である黒原トキオと同じ高校に編入するところから物語が始まります。エリイは「キーパー見習い」としての活動を始め、自らの目標に向かって努力を重ねています。一方、トキオは自身の超人としての進路に悩み、どのように力を活かすかを模索しています。

また、「ヤマトモリ」という超人組織が登場します。ヤマトモリには「良き超人」として知られる「キーパー」が在籍し、「悪しき超人」から人々を守るために活動しています。ヤマトモリのメンバーは、社会の秩序を維持し、平和を守るために日々戦っています。このヤマトモリが物語の中心となり、今後の展開において重要なポイントとなるでしょう。

第3巻の後半では、悪しき超人である「切り絵」のウメザワリリカと、エリイ、トキオ、さらに覚醒して暴走するアヅマとの壮絶なバトルが繰り広げられます。ウメザワの特殊な能力や、エリイとトキオの連携、アヅマの暴走といった要素が複雑に絡み合い、緊張感のある展開が続きます。各キャラクターの能力が交錯する中、物語はさらに激化していきます。

第3巻では、トキオとアヅマに加え、キーパー見習いとして成長するエリイにも注目です。

『超人X』第3巻の見どころと感想

第3巻の前半では、キャラクターたちの内面的な思いや葛藤がメインになっています。トキオとエリイ、それぞれが超人としての力を持ちながらも、その力をどう使うべきかについて考える姿が描かれて、彼らの考え方の違いが印象的でした。

ちょくちょく入るギャグが、いちいち面白いですね。個人的には喋るハイエナのシーンがシュールで面白かったです。石田スイ先生の独特なユーモアが光っています。

リカルドが敵ながらいいキャラしています。リカルドの「ピザ」のシーンは何だか和みました。ウメザワはビジュアルが良い。悪を徹底的に悪として描く勧善懲悪ではなく、それぞれのキャラクターの人間味が伝わってきます。

また、能力もユニークなのが多くて面白いです。切り絵の能力を持つウメザワの戦い方はとてもカッコよく、見応えがありました。佐藤さんの能力は怖いですね。ビジュアルが『Hunter×Hunter』のヒソカを思わせる部分もあります。

超人の能力が「コンプレックス」に基づいて形成されるという設定も興味深いです。覚醒や暴走するアヅマの姿も注目で、今後の展開がますます気になる内容になっています。

まとめ

『超人X』第3巻では、前半では登場人物の内面性、後半ではウメザワとのバトルがメインの内容でした。トキオとエリイの関係、そして東アヅマとの絆が物語に大きな影響を与え、今後の展開にさらに期待が高まります。

まだまだ謎が多い『超人X』ですが、これからのストーリーがどう進展するのか、非常に楽しみです。次回のレビューもお楽しみに!

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