石田スイ先生が手がける『超人X』。前巻までの展開を経て、物語はさらに深い局面へと進展しています。第5巻は、第28話から第33話までが収められています。
今回はその第5巻の見どころと個人的な感想についてご紹介します。
『超人X』第5巻のあらすじ
第5巻では、トキオたちが「キーパー」としての修行に取り組む場面から物語がスタートします。彼らは「獣島」での訓練に臨むことになりますが、そこには想定外の困難が待ち受けていました。
トキオはシモンとともに飛行訓練を行いますが、その一方で、アヅマは「曼荼羅御体の超人」である指子と激しい戦いを繰り広げます。その後、トキオとシモンの前にも敵の超人・チャンドラが現れ、強力な敵として立ちはだかります。さらに、謎の仮面をつけた鵺(ぬえ)などの敵キャラクターも続々と登場します。
物語の中盤~後半では、トキオたちが敵の本拠地「弔いの塔」に連れ去られる展開へと進みます。後半では、聖母ゾラ、かつてのヤマトモリの創設者「ソラ・シルハ」登場し、さらなる続きが気になる第5巻となりました。
表紙のチャンドラもシュルレアリスム的でかっこいいですね。
『超人X』第5巻の見どころ|新たな試練と聖母ゾラの目的とは
第5巻の最大の見どころは、獣島での敵の超人とのバトルでしょうか。個人的には、アヅマvsユビコ、トキオ&シモンvsチャンドラの戦いは見応えがありました。さらに、謎の仮面の(ぬえ)などの多彩な敵キャラクターが登場し、緊張感あふれる場面が続きました。
この巻では、物語がますます複雑化してきたことも大きなポイントです。弔いの塔やゾラが登場し、徐々に物語の核心に迫ってきました。弔いの塔の暗くて禍々しい雰囲気がとても良いですね。「予見」の能力を持つゾラが今後どのように物語に関わってくるのかも楽しみです。
一方で、戦闘のノリやテンポに対しては賛否が分かれる部分もあるようです。個人的には、作者が自由気ままに描いてる感じが伝わってきて好きです。この先の展開が気になる5巻でした。
まとめ
『超人X』第5巻では、トキオたちが直面する新たな試練と、敵との緊迫したバトルが中心に描かれています。キャラクターたちの成長だけでなく、弔いの塔やゾラが登場するなど、物語がさらに複雑に絡み合ってきました。石田スイ先生が創り出す世界は一層深みを増し、次巻以降の展開に対する期待が高まる巻となりました。まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってこの緊張感とキャラクターの成長を体験してみてください。
それでは、次回のレビューもお楽しみに!