『超人X』第1巻の見どころと感想 — 石田スイが描く新たな世界観

漫画

石田スイ先生が新たに手がける『超人X』。前作『東京喰種トーキョーグール』から3年ぶりの新作で、多くのファンが期待していたのではないでしょうか。

今回はその第1巻の見どころと個人的な感想についてご紹介します。

『超人X』第1巻のあらすじ

『超人X』の物語は、1998年に「超人」の出現によって混乱し、世界国家が「自治権」に分断された世界からが背景となっています。その後、50年以上が過ぎた世界が舞台となっています。

第1巻は、衝撃の飛行機事故からスタートします。この事故が超人によって引き起こされたことが判明しますが、機体の損傷はわずかで、奇跡的に200名もの生存者が出るという不思議な展開が描かれます。事故処理のボランティアとして現場に向かった高校生の黒原トキオ東アヅマは、帰り道で因縁の不良たちと遭遇。そこで何やら普通ではないことに気づき、物語が一気に動き出します。

追い詰められたトキオとアヅマは、不思議な注射を打ち、超人になることを決意します。トキオは「獣化の超人」となって不良たちを撃退しますが、顔が鳥のようになってしまい、元に戻る方法が見つからず悩みます。一方、アヅマは超人にはなれず、その葛藤に苦しむことになります。

その後、トキオは夜の動物園で「白蛇の超人」であるナリと出会います。トキオはナリに襲われますが、飛行機事故の生存者である乙田エリイに助けられます。今後の展開が気になる第1巻の終わりとなりました。

『超人X』第1巻の見どころ|独特な世界観と美しいビジュアル

『超人X』第1巻を読んでみると、石田スイ先生ならではの独特な世界観がしっかりと表現されています。物語の序章にもかかわらず、壮大な構想が感じられて、これからの展開への期待が高まります。超人たちの登場が物語に新たな広がりを見せ、ただの能力バトルではない奥深さが感じられます。

前作同様、ビジュアル面も注目です。石田スイ先生の描く絵は、暗さを含んだ美しさが個人的には好きです。キャラクターたちのデザインや背景が独特で、視覚的にも楽しめます。特に戦闘シーンの描写は迫力があり、引き込まれる要素となっています。

キャラクターたちも魅力的で、見た目だけでなくその内面も深く掘り下げられています。特に第1巻では、超人となったトキオと超人になれなかったアヅマの対比が印象的です。それぞれの苦悩や葛藤が対照的に描かれています。この二人の関係性が、今後の物語にどう影響していくのかが気になるところです。また、物語に登場する他のキャラクターたちも個性的で、彼らがどのように物語に絡んでくるのかが今後の楽しみです。

第1巻では、まだ謎が多くて物語の全貌がわかりにくい部分もありますが、それが逆に次巻以降の楽しみを増やしているとも言えます。これからどんな展開が待っているのか、今後の巻に期待したいですね。全体として、スタートから興味を引く要素が満載で、今後の展開がとても楽しみです。

超人X』の類似漫画でいうと、前作の『東京喰種 』はもちろん、『チェンソーマン』『呪術廻戦』『HUNTER×HUNTER』『ジョジョの奇妙な冒険』などが挙げられます。これらの作品が好きな方は、特にはまるのではないでしょうか。

まとめ

超人X 1』は、石田スイ先生のファンはもちろん、新たな能力バトルやアクション漫画に挑戦したい方にもおすすめの作品です。シリアスな展開とコミカルな要素が絶妙に混じり合い、今後の物語が非常に楽しみです。まずは第一巻を読んで、その魅力を確かめてみてください。

それでは、次回のレビューもお楽しみに!

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